爽やかな生き方(1)正義漢である事
爽やかに生きる事の第一歩が、男女問わず、正義漢である事だと思います。
善悪を分ける分別があり、それを行動に移せる人は爽やかだと思います。
これがなければ、どんなに頭脳明晰であろうが、仕事ができようが、あるいは出世をしようが、砂上の楼閣で、がらがらと崩れ去る人生を歩む危険性があると思います。
例をあげましょう。
企業における、粉飾決算、実験データの捏造、食品偽装事件、賞味期限不正工作、などの事件は後を絶ちません。そいて、社長や責任者がお詫びをして、辞任したりするニュースは山ほどあります。
そういうニュースを聞くにつけ、私はいつも不思議に思います。
どうして、誰もそれを止められなかったのだろう。
その時に、もし、あなたが、そのプロセス に関わっていて、不正を知っていたら、どうするかという問いかけを自分にしてみてください。
仮に、上司からこう言われたら、どうします?
「上司の命令に従えないなら、左遷する。」
「黙って協力しないと、会社が潰れてしまうぞ。」
「内部告発なんかしたら、業界で生きていけなくしてやる。」
「お前も、年なんだから、今更、転職はできないぞ」
いずれも、消費者が受ける被害より、会社の損得勘定が優先し、さらに収入が絶たれるという恐怖心で操ろうとする、悪魔の誘惑とも言えるものでしょう。
黙って従うと、結果として社会全体に多大な損害を及ぼします。ひどい場合には、会社そのものが消滅するケースもありました。
それでも私は、不正を正す声を上げる道を選択すべきだと思います。
善悪の判断をちゃんとするということ、そしてそれを行動に移すには、リスクもあるでしょう。しかし、リスクをとってでも、善の道を選ぶところに、爽やかさがあるのではないでしょうか。
そうしないと、たとえ、露見しなくても、自分の心に黒いシミが残り、だんだん汚染が広がり、爽やかに生きることはできなくなります。