悩みの整理の仕方
悩み事がない人は、まずほとんどいないでしょう。
でも、悩みに四六時中、囚われていては、爽やかな気持ちでいることはできません。
かといって、すぐに解決できないから、「悩み」になっているわけであって、ここでは、悩みをスッキリ整理する方法をお伝えしたいと思います。
それは、悩みを全部紙に書き出して、大きく四つに分類してみることです。
1、自分の力ではどうすることもできないもの。
2、自分の努力で解決できそうなもの
3、自分の劣等感や、過去の傷から来るもの。
分類方法は、他にもあるかもしれませんが、実は、この紙に書き出すという行為が、気持ちを整理してくれます。友達に、愚痴をこぼすより、手っ取り早く気持ちが整理できます。いつも、不安に心が支配されている時は、一度試してください。きっと、ぐっすり眠れるようになると思います。
一つ目の、自分の力では、どうすることもできないものに対してですが、それは、受け入れて、その中で、自分が出来る最善のことを考えることです。それすらできない場合、例えば、国家レベルのことや、自然災害などは、考えても、どうすることもできませんから、悩みのリストから手放すことです。
二つ目の、自分の努力で解決できそうなもの。実は、この分類に入れるまでに、あなたは、いろいろ考えているはずです。その結果、この分類に入れられたとしたら、いずれは、悩みでなくなる可能性があります。
それには、時間を味方につける必要があります。すぐには、解決できなくても、3年、あるいは、5年10年かければ、大抵のことはマスターできます。若い人には10年がとてつもなく長く感じられるかもしれませんが、社会に出るとあっという間に年月は過ぎ去ります。その過程で、コツコツと諦めず継続していけば、必ず、実を結びます。何もしないで過ぎ去った10年間と、かけた時間を比べてみれば、大学で勉強した以上のことを身につけることも可能です。毎日1時間を週に5日とれば、4年で1000時間をかけることができます。
必要なことは、始める勇気と、努力を継続する仕組みの工夫でしょう。
三つ目の、劣等感や過去の傷から来る悩みですが、実は、これ、周りから見ると、あなたがそんなことを気にしているとは、誰もわかりません。例えば、あなたが新しい世界に入って、一から人間関係を作るとしたら、相手には、全く関係のない話です。
劣等感は、本来のあなたらしさを発揮する妨げとなるものです。
ただ、良い面もあって、劣等感をバネに捨て、頑張れたというケースです。
そして、若い頃に持っていた劣等感は、年とともに解消していくことが多いです。というのは、社会人の評価は、別の尺度で人間性を見られるようになるからです。
会社に入れば、仕事ができるかどうかが、第一の評価基準になります。
青春時代に悩んでいたような劣等感に浸っている場合でないことに気づかされます。
さらに年をとれば、大局観があるか、リーダーシップがとれるかどうか。
壮年になると、人徳があるかどうか。
段々とハードルが高くなってきますね。
過去の傷については、どこかの時点で時効にして手放したり、許してあげたりするといいでしょう。恨み心をひきづっていても、幸せにはなれません。
もし、それに意味があるとすれば、あなたと同じような体験をした人に会った時に、今、幸せに生きているあなたの姿を見せてあげられることではないでしょうか。
この分類に入らない悩みもたくさんあると思います。
私にも、継続中の悩みがまだまだあります。
一つだけ言えることは、悩みや試練は、他人の悩みに共感できる自分になれますし、自分の魂を鍛えるいいチャンスかもしれません。
自分自身を映画の主人公として、自分を客観的に見てみると面白いかもしれません。
主人公はこのピンチをどうやって切り抜けるか?
日々、ちゃんと悩みと向き合って、試行錯誤するのが、人生の面白みでもあります
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